にんげん・せいかつ
Q. 手の指で1から5まで数えるときに、どうして、親指からではなくて、人差し指から数えるのですか? (小3、女の子)
A. おねえさん:グーの時から数えるときね。2がチョキになって、1、2、3…と親指からいかないと言うことね。
女の子:はい。
池上先生:自分で数えるときは、指を折っていきますよね。人に、「数を数えてみましょう」と言うときに人差し指から数えるでしょ。というように、相手に見せるときに人差し指から数えていく。人差し指は、「まず1本」というように分かりやすいからだと思うんですが、でも、これは国によって違うんですね。
世界中、みんなが同じ指折りの数え方をするかというと、ヨーロッパなんか行くと、まず、親指を立てる国もあります。まず、「1」と親指立てて、次に人差し指、これで「2」ですね。それから中指を立てて「3」、薬指が「4」という国もあります。私もそれを見て、国によって違うんだと思ったことがあります。
おねえさん:でも、親指を先に立ててしまうと、薬指が立たない…。「4」ができない(笑)。「4」がちょっとと難しいと思うけど、でも、世界には色んな数え方があったり、それから人に見せようと思っているときと、自分で数を数えようと思っているときの違いというのもあるみたいなので、覚えておいて下さい。
女の子:はい。

フリージャーナリストの池上彰 先生

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