にんげん・せいかつ
Q. 学校で英語の授業が始まったのですが、私は英語の塾に行っていないので、全然しゃべれません。お母さんが英語をしゃべれるので、塾に行かなくても良いと言います。でも、塾に行きたいんです。どうすればいいですか? (小3、女の子)
A. 兵藤先生:お母さんの反対する理由は聞きました?
女の子:聞いていません。
兵藤先生:ならば、それを聞いて、お母さんの反対理由とあなたが塾に行きたい理由を2人で話し合うべきだと思いますね。あなたが考えるべきことは、英語の塾に行ったら英語が本当に話せるようになるという、プラスになる部分。「英語の塾に行くとこんなに良いことがあります」ということを考え出してください。そして、英語の塾に行くことでマイナスになる部分はあるかなということも考えてください。そのどちらの割合が多いかだよね。お母さんと話をしたときに、説得できるぐらい自分の中で考えて、紙に書き出してもよいですよ。お母さんときっちり話し合いをすること。これはすごいポイントです。マイナス面はあんまり、大人でも考えないんですよね。でも、それがきっちり分かっているのと分かっていないのでは、お母さんと話し合ったときに、話の展開の仕方がものすごく違ってくると思うの。ですので、一回、これをやってみてください。
おねえさん:例えば、あなたが英語の塾に行くと、こんなに良くないことがあるよと言うと、お母さんも、「あなたの言うとおりだから反対なのよ」となるかもしれない…。
兵藤先生:ところが、「プラスの面はこんなにもあるよ」と。あなたが、お母さんの反対意見より強く説得できれば、この話し合いには勝てるわけですよ。じゃあ、今、ちょっと練習してみよう。塾に行くとどんなプラスがあるの?
女の子:英語であいさつができるとか…
兵藤先生:では、マイナスは?
女の子:ちゃんと覚えられるかどうかわかないこと…。
兵藤先生:なるほど、お母さんに「ちゃんと覚えられるの?」と言われてしまうことね。それなら、あなたは「やります!」と言えばよいのよね。そうやってお母さんの反対意見とあなたの賛成意見、その中にちゃんとマイナス意見も入れるとお母さんを論破できますよ。
おねえさん:ただ行きたいということではなくて、どうして行きたいのかということをしっかり考えたほうがいいと良いということですね。これは英語の塾だけではなくて、色んなことで、きっとお母さんと話さなければいけないこともあると思うので…。
兵藤先生:私はボーイフレンドができたとき反対されました。犬を飼いたいときもそうですよ。犬がほしい。でも、お母さんは反対している。じゃあ、どうしようってね。これは、人生を生きていく上で大事なことだから。こういう局面にきたときにはちょっと思い出してもらえると良いと思います。

タレントの兵藤ゆき 先生

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