にんげん・せいかつ
Q. どうして、人間は恋をするのですか? (中3、女の子)
A. おねえさん:今、恋をしているの?
女の子:ははっ(笑)、そうですね…。
兵藤先生:恋はね、そうしないと子孫が生まれてこないから。
おねえさん:でも、結婚するずっと前から人のことを好きになったりしますよね。
兵藤先生:それは準備運動ですね。人間の体、あなたは14才ぐらいだから、もう、実は赤ちゃんが生まれても良いぐらいまでの体になってきているの。昔は14、15才ぐらいでお嫁に行ったりしたんだよね。
 でも、恋はホルモンが出ているので、本当に相手のことをきちっと見えなくしているということもあるようですよ。他の動物でもあるようですけど、恋をして、相手の男をシビアに見ないような膜を掛けられていて、でないと、いちいちシビアに男の人を見て、「あっ、この人ダメよ。経済力ないし」、なんてことを考えていると、みんな恋が出来なくなるでしょ。みんな恋をしないと、次の子どもが生まれないでしょ。
「なんで、あんな人と恋に落ちるのよ」とか、お母さんに「冷静になりなさい」とか言われたりするけど、お母さんは、ある意味、恋が済んで、あなたを生んだわけだからなんでよね。
あなたが、これから結婚して、子どもを生むまでの間はちょっと現実離れした子になっていないと、恋なんてやってらんないよね、ということもある。
森田先生:じゃあ、恋は錯覚することもあるんだ…。
兵藤先生:まあ、ある意味、恋は錯覚。だから、生殖の時期がずれているわけですよね。これからあなたは、その真っ只中に入っていくわけですよ。
 男はね、きちっと子育てが出来るかどうかが大事ですよ。この人、お父さんになって、ちゃんとやっていけるかなというのが、ボヤっとでいいので、見えていると、あなたも良いお母さんになれる。良い恋をするということは、そういうことだと思う。
おねえさん:好きな人はどんな人なの?
女の子:優しい人です。
兵藤先生:良いお父さんになれそうですか?
女の子:分からないですね(笑)
兵藤先生:それと、夜は、そういうこと考えない方がいいよ。夜に考えることはろくなことがないから。真剣な話は朝起きてから。夜に詩を書いてみなよ。朝起きたら「恥ずかしい!」となるから。朝に考えてみて、本当に好きだったら、行け!! で、夜はほどほどに。
おねえさん:そうですね。夜は寝た方がいいですね。お肌のためにもよ。じゃあ、素敵な恋をしてください!
女の子:はい!

タレントの兵藤ゆき 先生

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