にんげん・せいかつ
Q. どうして勉強はどんどん難しくなるのですか? (小1、女の子)
A. おねえさん:二学期になって勉強は難しくなったの?
女の子:ちょっとだけ。
ピーコ先生:一年生になって初めての夏休みでしたよね。宿題はたくさん出た?
女の子:う〜ん…。
ピーコ先生:例えば、夏休みの時、ずっと休んでいてお勉強を忘れていると二学期に入るとすぐに思い出せないでしょ。私も仕事を休んでいると、「あっ」と思ったりするの。だけど、毎日毎日、自分のやらなければならないことを繰り返し重ねていると難しいと思わなくなるの。勉強と言うのはそういうものなの。
お勉強は毎日ちょっとずつ教えてもらったことを、家に帰ってからどんなことかなって思い出して、それから明日にやりそうなことをちょっと考えてみて、次の日に授業を受けると頭の中にそのことが入ってくるのね。
だから、あなたはこれから授業を受けるときに、昨日習ったことをちゃんと頭に入れておかないときょう、習ったことが分からなくなるの。それは難しくなるのではなくて、分からなくなっちゃうの。だから、毎日先生から教えてもらったことは家に帰ったら、きょう教えてもらったことは「こういうことだな」って、分からなかったことは次の授業で、先生に聞いてみるとこともとても大切なことなんですよ。
そうすると難しくなくると思いますよ。お勉強ってそのためにするの。勉強ってどうしてするんだろうと思うこともあると思うけど、それは大人になったら分かるの。今は大変だなと思うかもしれない。でも、あんまり勉強をしてこなかった私はすごく後悔しているの。今のうちに、ゆっくりちゃんと分からないことは分からないと言うということは恥ずかしいことではないから。
青島先生:ピアノだって最初は少ししか弾くことが出来ないけど、毎日やっているともっと弾けるようになるの。だから、ある程度までなんとかなりますよ。
おねえさん:何かを習うことはちょっとずつ難しいことを教わることなんですか?
ピーコ先生:同じところばかり回っていたら進歩しないじゃない。運動だって同じことばかりしていたら筋肉がつかないでしょ。負荷と言うか、難しくしなくちゃね。
永先生:青島先生はピアノが上手だけど、ドレミファソラシドと順番を追っていくと先のドまで出せるけど、いきなり遠いドに飛べって言われても難しいでしょ。階段も同じで、一段ずつ上がっていくでしょ。いきなり5段、6段飛べって言われたら出来ないでしょ。何でもそう。一段ずつ上がっていくの。難しくなっていくけど、難しいことを楽しく考えさせてくれる先生と出会えると良いね。

ファッション評論家のピーコ先生/放送タレントの永六輔先生/作曲家でピアニストの青島広志 先生

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