にんげん・せいかつ
Q. 大人の人は知らない人を「第三者」と呼ぶのはなぜですか? (小6、女の子)
A. 女の子:私は目が見えないんですけど、道を誘導してくれる、私の知らない人のことを第三者の誘導とお母さんが言うので…。それと、第一者、第二者というのはあるんですか?
永先生:君とお母さんとの関係を一親等と言うの。一親等、二親等、三親等という言葉があるの。直接つながりのあるのが一親等、二親等なのね。三番目になると間接的に関係があるのね。遠い親戚なの。
おねえさん:英語でも自分を表すの「I(アイ)」を一人称と言いますよね。
ピーコ先生:お話をする時って、2人でしょ。あたしとあなたよね。1と2でしょ。でも、あなたの場合は手を引いてくれる人がお母さんや兄弟ではなくて、全然知らない人が信号待ちをしているあなたに「こちらですよ」と言ってくれたりする人がいるでしょ。そういう人のことをお母さんが第三者って言うんだと思うのね。でも、お友達でも第三者という言い方はするのかしら。
青島先生:第三者というと、ちょっと恐い感じがするんですよ。だから、私はあんまり普通に使わないほうがいいのかなと思ったりするんですよ。冷たく聞こえたりするんですよ。
ピーコ先生:目の不自由な方たちの中での慣用句になっているんじゃないですかね。
永先生:そうかもしれないですね。昔、第五列という言い方があったんですよ。スパイという意味なんですけど。
おねえさん:へぇ〜。
永先生:だから、そういう形で色んな数字が付いている場合があるということを覚えておいてね。一次元、二次元、三次元というのもあって、全然違うの。色んな数字があって、その数字で人を分けたりすることがあるけど、青島先生がおっしゃるように第三者って少し冷たい言い方という気はしますね。
ピーコ先生:あなたにやさしくしてくれる人と、してくれない人がいると思うけど、そこに優しい第三者と優しくない第三者がいるということも覚えてくれると良いかな。

ファッション評論家のピーコ先生/放送タレントの永六輔先生/作曲家でピアニストの青島広志 先生

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