にんげん・せいかつ
Q. わたしは学校のみんなが見ているテレビ番組を見ていないのに、周りに合わせて見たふりをしてしまいます…。 (小2、女の子)
A. おねえさん:みんなが見ているテレビ番組を見ていないのに、お友達に「きのう、面白かったよね」と言われると、見たふりをして、「ああ、そうだったね」とかと言ってしまうのね?
女の子:はい。
おねえさん:クラスで人気のある番組なんだろうね。それで、あなたはそのことを「どうしたらいいのかな?」ということを聞きたいのかな? それとも、本当は見たとは言いたくないのかな?
女の子:…。
ピーコ先生:見たと言っている自分が嫌なのかもしれないわね。あなたは周りに合わせないといじめられちゃうのかな?
女の子:いじめられないと思う。
ピーコ先生:いじめられないなら、無理して見ていないのに見たと言わなくても良いんじゃないの。
井上先生:でも、言っちゃうよ、そういうことは。例えば、「あのレストラン、おいしいよね。知っているでしょ?」なんて言われると、知らないけど、「知っている…」と言ってしまうことはあるよね。だけど、テレビは友達が見ているから、自分も見なくちゃいけないというのは間違いだと思うよ。
ピーコ先生:あなたはクラスのみんなが見ているテレビ番組を見ないのはなぜなのかな?
女の子:嫌いだから。
ピーコ先生:だったらいいじゃない! あなたがそのテレビ番組が「嫌いだから見ない」と言えば周りに合わせなくてもいいんじゃないの。今、そのことで悩んでいるんだったら合わせることはないよ。
おねえさん:でも、思わず言ってしまうことはありますよね。
井上先生:でも、小さい嘘を言い続けると、後で自分が困るからね。そこで正直に「見ていない」と言って、その番組のどこが面白いのかということを聞いたりして話せば良いんじゃないかな。それで、もっと「別のこの番組が面白いよ」とかあなたが言って話せば良いんじゃない。
女の子:はい。
おねえさん:大人でも思わず、言ってしまうことですよね。
ピーコ先生:それでも、井上先生の言うとおり、小さなウソをつくと、どんどん大きなウソをつかなくてはいけなくなるから、ウソはついてはダメなのね。

ファッション評論家のピーコ先生/指揮者の井上道義 先生

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