にんげん・せいかつ
Q. 豆腐のケースの底にタテに線が入っているのはなぜですか? (6歳、女の子)
A. おねえさん:確かにケースに溝が入っていますね。それではこれは中山先生に聞いてみましょうか。
中山先生:え…、わたしですか!?(笑)。えっと、私が思うにですね、お豆腐ってすごくツルンとしているでしょ。その豆腐を、ツルンとしているケースに入れると吸い付いちゃうんですよね。つまり、取りにくくなっちゃって、豆腐を出す時大変だと思うの。でも、溝が付いていると、溝に水が入るから、溝の中に水が入ることによって豆腐が取りやすくなるんだと思うんですよね。
高家先生:私は逆に豆腐が動かないようにしているんじゃないかと思います。豆腐って柔らかいですから、ケースの中で動くと潰れないようにしっかりと支えているんじゃないかなと思うんですけど。
ピーコ先生:あなたはお豆腐を作っている、お豆腐家さんに行って買ったことがありますか?
女の子:ない。
ピーコ先生:昔はお豆腐を買いに行く時、入れ物を持っていって買いに行ったんですよ。お鍋とか持っていくの。それにお豆腐屋さんが豆腐を入れてくれるの。それで、家に持って帰ると、それを取り出すときに上手にやらないと潰れちゃうのね。そういう意味では潰れないようにするということと、うまく取れるようにしているんだと思いますよ。
高家先生:もう1つ。デコボコと言うのは薄い板を硬くするのにすごく良い役目をするんですね。強度を強くするの。蟹の甲羅もデコボコしているでしょ。あれも意味があるんですよ。
中山先生:そうですよね。私達はお豆腐を買うときは1つずつだけど、お店は沢山のお豆腐を重ねて運んでくるんだよね。そのとき、ケースが弱いとお豆腐は柔らかいから潰れちゃうでしょ。だから、豆腐を入れるケースに溝が入っていると丈夫になるんだろうね。そういう目的もあるんだと思うよ。

ファッション評論家のピーコ先生/多摩動物公園昆虫園の高家博成先生/作家の中山千夏 先生

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