にんげん・せいかつ
Q. 2年ぐらい前にゴミの分別が細かく始まったんですけど、どうして分別をするようになったんですか? (小5、男の子)
A. 遠藤先生:ゴミって昔は何でもかんでも一緒くたに捨てていたんですね。子供の頃、私は分けて捨てていた覚えはあまりありません。ある時、「燃えるものと燃えないものを分けましょうよ」ということがありまして、それが、段々と細かくなってきて、ゴミを集める人は集めた後、「そのゴミをどうするか」「どう処理するか」「どう活用していくか」というので、捨てる道筋が分かれていれば分かれているほど、地球に優しいゴミ処理の仕方ができるんですよ。例えば、燃えるものは燃やすという考え方がありますけど、缶ジュースなんかのアルミ缶、これをアルミとして集めて、もう一回アルミに作り替えようという考え方がありますね。私が二十年以上前の子供の頃は、「ゴミなんて分けてもしょうがない、全部燃やしてしまえ」とか、「全部、埋め立ててしまえ」という考え方だったんです。でも、ビニールなんかも、新聞紙なんかも再生できるものがあります。できるだけ細かく分けてくれると、地球に対して資源を無駄にしないで済む。さらに、資源をとても大切にできることが分かってきて、その技術ができてきたんです。そして、ゴミを集めている人も、ゴミを出す各家庭も大変かもしれないけど、技術の発展とともに細かく分けてゴミを出してもらうよう要望ができるようになったんだと思いますね
おねえさん:例えば、アルミの缶なんかをもう一度使おうと思ったら、そのアルミの缶の中などに紙なんかが入っていない方が良いんですよね。
遠藤先生:そうなんです。ガラスの瓶が一緒に入っていたり、同じ缶でもスチールの缶がアルミの缶に混じってしまったりすると、再生するのにとても困ってしまう。
森田先生:ゴミは捨てれば「ゴミ」ですが、分ければ「資源」になるんですよ。

京都大学霊長類研究所の遠藤秀紀先生/お天気キャスターの森田正光 先生

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