にんげん・せいかつ
Q. 石けんをお湯につけると良く泡が立つのに、水だと泡が立ちづらいのはなぜですか? (小5・女)
A. 柳田先生:石けんで泡が立つというのは、水やお湯に石けんが溶けなくてはダメなんですね。石けん以外のものでも、温度の変化によって溶けやすくなったり溶けにくくなったりするものがあります。たとえば、小さいお鍋に水を少しだけ沸かして砂糖を入れてみると、よくお砂糖が溶けるんですよ。砂糖というのは水の温度が上がれば上がるほど溶けやすくなります。それは、石けんも同じなんです。石けんも水の温度が高くなると溶けやすくなるので泡も立ちやすくなるということです。
おねえさん:溶けるということは、泡が立つということなんですか?
柳田先生:そうです。石けんが溶けると、お湯とよく混ざってシャボン玉のような膜をつくりやすくするんですね。でも水の場合だと、水に溶けている石けんの量が少ないので、泡にならない、泡が少ない、ということになるんですね。
おねえさん:なるほど。泡をモクモクと立てるには、たくさんの石けんを溶かさなければならないということですね。

空想科学研究所 主任研究員:柳田理科雄 先生

[戻る]