にんげん・せいかつ
Q. カップ麺やカップ焼きそばに入っているしわしわの乾燥野菜を「かやく」って言うのはなぜですか? (3年生 女の子)
A. 神津先生:かやくごはんとかもありますよね。かやくごはんとか食べた事あります? まぜごはんみたいな、炊き込みごはんとか五目ごはんとか、ごはんの上に色々なものが入っているよね。
お姉さん:かやくごはんっていうのは知っているかな?
女の子:お母さんが時々話してくれる。
神津先生:これは「かやく」っていう言葉の、「加える」っていう字は小学校3年生で習った事があるかな? 加えるっていうのは、何かと何かを足す事なの。加えるっていう漢字に、役者の「役」っていう字、俳優さんとかの「役」。
お姉さん:役所なんかの「役」。
神津先:あるいは、加えるという字に「薬」と書いて「加薬」。これ、どっちの言葉もあるみたいです。元々は何かのお薬みたいにちょっと加えて、もっとおいしくするとか、何かにちょっとものを加えて、別のものを作るというところからきたみたいよ。
お姉さん:かやくって聞くと「火」の「薬」っていう漢字が頭の中に浮かんでしまうので、「あらっ」って思うけれど、加えるという字に…。
神津先生:役所の「役」。または、「薬」という字を書いて「かやく」ということみたいです。
お姉さん:乾燥野菜なんですよね? 藤田さん。
藤田先生:最近はですね、昔はコーヒーに入れるミルクを凍らせてから乾燥させて入れるフリーズドライって言葉が一時、流行になりましたけど、今の乾燥野菜、ほとんどフリーズドライで、お湯で戻した時にそのままの味が生きているっていうのが、今はほんとに凍結乾燥っていう技術が発達しました。その元は「切干大根」であり、「干しいも」だったり、それが技術のみなもとですね。
お姉さん:これが出来るんだから、何かやる方法があるんじゃないかっていうことだったんですね。

エッセイスト 神津カンナ 先生/恵泉女学園大学助教授 藤田智 先生

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