にんげん・せいかつ
Q. 新学期になって引っ越してきたお友達がいるんですけど、その子がどうしたら早くクラスになじめるんですか? (小学4年 女の子)
A. おねえさん:今はどんな感じ?クラスでは。
こども:クラスでは少し誰かが話してくれる感じです。
おねえさん:お話はした?
こども:恥ずかしくて話してません。
おねえさん:そっか、ちょっと恥ずかしいって思ってるんだ。
理科雄先生:あんまり新しい子だからといって特別扱いするのはよくないんですよね。つまり、みんなそろって仲良くしなきゃなんて思うと、その雰囲気でかえってその新しいお友達っていうのが「やっぱり私って転校生だから違うのね」っていう感じになっちゃう。一番イイのは、自然に仲良くなることなんだけど…
おねえさん:難しいですよね。
理科雄先生:最初は例えば、その子とクラスの間につながりができれば良いわけだから、例えば、一緒に何かをする。例えば給食当番の時に頑張ってもらうとか、あるいは日直さんとか週番さんとかいるんじゃないかな?そういうときに「頑張ろうね」なんていってあげるとか。
井筒先生:誰かがね、必ずねそういう時はね、誰か勇気のある子が先に話しにいくの。そういうもんなんだ。でね〜なかなか話しずらいんだよね。それも当然なの。そりゃそうだよね。前の年その前の年一緒にいなかったんだから。当然ですよ、初めて会うんだから。恥ずかしいよね。向こうも恥ずかしい。でもね、誰かが勇気を出して何て言うかな、ちょっとひょうきん者みたいなやつが、そういう子がさ、すっと触りにいくんだよね。「どう」「なにしてたの」とか。そっから始まるんだよ。そもそもがね。だからそういうことってなかなか人間の人生の中で面白いことなの。だからそれを取っ払おうとかそういうことを考えずにね、その通りになればいいと思う。恥ずかしいんだよそれは。だれか押し出してやるの。お友達でもなんでもいいの「あんた行って来なさいと」とか。自分が行くのがいやならね。無理にいけとは言いませんよ。そういうことでいいの。自然に和がひろがるから。お友達のね。だからね、みんな自然に仲良くなるよ。
おねえさん:積極的なお友達はいる?
こども:んー、あまりいない。
おねえさん:クラスの中にはいるかしら?
こども:います。
おねえさん:じゃあ、そういうお友達にね、昇太先生なんかは話しかけるの得意じゃないですか?
昇太先生:やっぱりね、結局ね人と仲良くなるのってね、共通の趣味とか好きな物とかそういうのがあると、すぐ仲良くなれるのね。
おねえさん:確かに「私も好きなの!」ってなりますもんね。
昇太先生:だから、新しく転校して入ってきたお友達が、何が好きなのかとかね、何月生まれかでもいいじゃん。そうすると、この子も私と同じ月に生まれたんだとか、そういう共通の話題みたいなの、だからちょっとね、給食当番でも一緒にした時に、「何が好きなの」とかね聞いたら、クラスの中にきっとその子と同じ趣味を持った子がいると思うんで、そんなとこから初めてみたらいいじゃないかな?
おねえさん:どうする?自分でやってみる?それともお友達にやってもらってみる?
こども:自分でやってみます。

落語家 春風亭昇太先生/映画監督 井筒和幸先生/空想科学研究所主任研究員 柳田理科雄 先生

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