にんげん・せいかつ
Q. 山イモはなんでネバネバするんですか? (幼稚園 女の子)
A. おねえさん:山イモ好きですか?
こども:えーと、好きというか微妙だな。
おねえさん:微妙なんだ。食べたことはあるのかな?ネバネバするね。確かにね。
関根先生:山イモにはどういう種類があるか知ってるかな?
こども:知らないな。
関根先生:山イモにはね、何で山イモっていうかというとね、里イモは里のイモ、それに対してね、山で出来ている、山に植わっているイモがヤマイモっていうんだよ。
おねえさん:山で採れるっていうことですね。
関根先生:そうですね。山に自生していたり、山で栽培していたり、それからつくねイモとか、ジネンジョとか、それ以外に地方にはいろいろな山イモがあります。で、山イモはみんなネバネバするね。何かかゆかったりしない?食べたとき。
こども:かゆい、赤くなるね、かぶれる。
関根先生:かぶれちゃうよね。かゆいんだ。でも食べたらオイシイでしょ。あれね、ペクチンとかガラクタンとかね、何かよくわけのわかんない名前の成分が入ってるんだけど、それでネバネバするんだよね。
こども:ふーん。
関根先生:だけど、このネバネバはね、ちょっとわかんないかも知れないけど、お父さんやお母さん、おじいちゃん・おばあちゃんに聞いてみて、滋養強壮っていうの。
こども:ふーん。
関根先生:一言でいうとね、元気になっちゃうんだよ。
こども:へー。
おねえさん:元気になっちゃうんですね。
関根先生:えー、でね、長生きしちゃうの。
こども:へー。
関根先生:だから、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、年輩の人みんなに食べてもらいたいんだな。
こども:へー。
関根先生:それで、このネバネバね、どうして料理したらいいと思う?
こども:えっとね・・・
おねえさん:どうやって食べる?
こども:えっとね、ママがねズリズリして、そいでね、たくさんネバネバなったのを器にいれて、卵とか入れてね、できあがってごはんに乗せて食べる。
関根先生:いやー、おいしそうだね。もう、おじさんは料理の説明しようと思ったけど、その料理で十分だな。
こども:えー!?
関根先生:ヤマイモは擦ってねマグロと一緒にお刺身と一緒に食べたり、これ山掛けっていいます。
こども:へー山かけかー。
関根先生:お父さん・お母さんね、これでビール飲んだらねおいししいって言うよ。
おねえさん:もちろんおいしいですよね。
こども:うーん。
関根先生:それでね、もう一つはね、今言ったようにズリズリっていったでしょ、ヤマトイモ、山イモをすり下ろしてね、だし汁とね混ぜて、ズリズリするんですよ。すりばちで。こーれがヤマトイモ。
こども:ふーん
関根先生:これがヤマト汁。ごはんにかけてね、アツアッツのごはんにね、とろろ汁かけるんですよ。
こども:へー
関根先生:で、ちょっとユズを2、3切れね、ちょこちょこっとのせるの。香りがあって、これが何とも言えませんよ。で消化にいいんですすよ。おじいちゃん・おばあちゃん入れ歯してる?
こども:してないかな?
関根先生:もし、入れ歯している人がいてね、歯の悪い人がいたらね、入れ歯しなくてもね、山イモを食べるとデンプン消化酵素っていうのをたーくさん持っているから、噛まなくてもよく消化しちゃうの。
こども:へー。
関根先生:ですからね、年輩のおじいちゃんおばあちゃんに歯の悪い人がいたら、山イモをたくさん食べると体にいいよって教えてあげてちょうだい。
こども:はーい。
おねえさん:どう?先生のお話聞いて山イモ微妙から好きになれそうかな?
こども:たぶん好きになれそう。
おねえさん:なった?よかったですね。おいしそうだったもんね。先生のお話ね。おじいちゃんやおばあちゃんにも教えてあげてくださいね。

築地青果市場:関根雄二 先生

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