にんげん・せいかつ
Q. 友達に約束を破られました。どうしたら友達関係が上手くいきますか? (小5 男の子)
A. 永先生:人と人が約束をしたら、それを破らないのが普通のルールですよね。でも破ってしまったのね。でも、破ってしまった側にも理由があるんですよ。なぜ破ってしまったのか?その事情をきちんと聞くと、「あ、それじゃ破られても仕方ないや」って約束もあるし、でも許せないって約束もあるのね。どっちの約束かってところがとても大事なんですね。で、約束とか、契約とかって言葉があって、サンタクロースがクリスマスに出てくることってホントは約束事なの。新約聖書とか旧約聖書って名前聞いたことある?
こども:ありません。
永先生:そういうお約束の本の約なんです。古い約束の仕方、新しい約束の仕方が書いてあることが、旧約であり、新約なんですね。そこに、サンタクロースも出てくるの。約束事の中で大人達は暮らしているんですが、それでもしばしば破られるときがあるんです。約束は絶対破ってはいけない。絶対破られてはいけないと思わないで、何か事情があるんだな、あの人にも言えない事情があるんだなっていう風に考えてあげて。そうすると、そのことを理解すると君は約束を破ることをやめれば、いつか話がちゃんと元に戻ってきます。
こども:はい。
おねえさん:じゃあ今度会った時に、「この間はどうしたの?」って聞いてみるといいってことですね。
永先生:その聞き方が傷つけない聞き方ね。
おねえさん:責めないで。
永先生:そう。「僕もあーいうことがあるけれど…」って。君は約束守ってきました?今まで。お父さんとの約束、先生との約束。一度も破ってない?
こども:はい。
永先生:えらい。えらいけれど、君が気が付いていないけれど、破っている場合もあるってことわかる?
そうするとお友達もそうかもしれないでしょ。
こども:はい。
永:そこんところ考えた方がいいよ。君は許してあげて下さい。君が許さないっていうと、相手は許してくれないよ。許した方が大きいよ。先に謝った方が大きい人間になれるよ。
何事もなかったように、にっこり笑って挨拶ができたら、君はえらい。
おねえさん:がんばってみて下さい。

放送タレント:永六輔 先生

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