にんげん・せいかつ
Q. なんで人間は生きているのですか? どうして夢を見るのですか? (小4・女の子)
A. 中山先生:
うーん、私にも分からないの。これは世界中で大問題になっていて、学問にもなっているの。それでも分からないのよ。
「なんで生きているのかな」とは私もずいぶんそう思ったけど、どうして生きているかと言えば、それはそれぞれの人たちが自分で見つけるしかないと思うんです。だってね、えらい先生たちが「哲学(てつがく)」という学問をやって「何で生きているんだろう」と大昔から考えているんだけど分からないのよ。ひとつの答えは出てこないの。でも、「なんで生きているのか」と考えながらいるとね、「この為に生きているのかな」と思う時が時々あると思うの。私はそうだったのね。ひとつの答えは出ないけど…。
その答えを見つけるコツは、本を読むといいし、今日ラジオに聞いてくれたように、色々な人に聴いてみるといいと思いますよ。あなたのまわりのたいていの子は、言わないだけで実は「何で生きているのかな」思っていると思うよ。また、色々な大人に聞いてみると色々な答えが返ってくると思います。ぜひ、お父さんとかお母さんとかと話してみて。また、小説とかあるでしょう? ああいう本を書いている人も、根本的には「なんで生きているのかなぁ」と考えながら書いていると思いますよ。
あと「なんで夢を見るのか」だけど、これも学者さんが研究していることですがよく分かりません。夢は目で見ているわけではないですよね。貴方の頭の中には脳がつまっていて、そこに昼間のうちになやんだり、不満があったり、うれしかったりしたことがたまっていきます。それが寝ているうちにふっと出てきて見えてくるのが夢らしいです。
それと夢といえば、寝ている時でなくても見ます。「人生に夢をみろ」とか言いますよね。「希望」と言うのかな? それは、もし夢がないと人生生きていてもつまらないものね、だから、うんと夢を見て楽しいことを考えてくださいね。

作家:中山千夏 先生

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