にんげん・せいかつ
Q. チーズで白いカビがはえていても食べられるのはどうしてですか? (小1・男の子)
A. 水越先生:小さい生き物が食べ物をおいしくしてくれることを発酵(はっこう)といいます。チーズもはっこうさせられた食品ですが、チーズの白カビははっこうを手伝う小さな生き物なんです。
菌の中にはいい菌と悪い菌がいますが、白カビはいいほうの菌です。チーズの他にも、菌がどんどん増えておしくなる食べ物がいくつかありますよ。たとえばなっとう。なっとうはお豆がはっこうしておいしくなるものですが、なっとう菌という小さな生き物がいます。みんなが大好きなヨーグルトにも菌がいるんだよ。
こうしてはっこうさせて食べ物をおいしく食べる方法は昔からあるんですね。悪く言えば食べ物がくさっている状態に似ていて、これは最初に食べた人はすごい勇気がいったと思うんですよ。けど、不思議とおいしくなっちゃったのがはっこうなんですね。
チーズはおよそ800種類もあります。どんな菌を使うかによってたくさんの種類に分かれているんだよね。菌を使う場合やカビを使うやり方など、どうやっておいしいチーズを作ろうかみんな一生懸命考えて、いろいろなばいきんをチーズにくっつけて試しているんだよ。

料理研究家:水越 悦子 先生

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