にんげん・せいかつ
Q. 人生ってなんですか? (中3・女の子)
A. お姉さん:どうしてそのような質問を考えたのですか?
こども:今、とても好きな人が出来て、それで「人生って何なんだろうな」と思いました。
杉木先生:私もまだ人生って何なのか考えているとちゅうです。でも、好きな男の子って同じ年齢なのかな?
こども:年上で、高校生の人です。前まで毎日がつまらなくて、それで部活を始めたんですが、そこでその人に出会って…人生ってすごいなぁと思いました。
杉木先生:なるほど。出会えたことで人生ってすごいなぁと感じたんだね。それってすごく良く分かるな。
永先生:「人生」ってどうやって書きますか? 「人が生きる」と書きますね。人が生きることが人生なんですね。男の子でなくてもいい、たとえばおじいちゃん、おばあちゃん、そのほか大好きな人がたくさんいますよね。そういった人たちと気持ちがひとつとなって、きれいのものをいっしょにきれいだなと感じる。おいしいものをおいしいと感じる。人と共に感じる。感動する。いっしょに山に登ろうと思ったり、理科の実験をやろうと思ったりするのが人生なんだよね。だから、誰かを好きになったから人生なのではなくて、おいしいものを食べておいしいというのも人生。山に登ったというのも人生なんだよ。
まだ、君はあいての事を考えただけの人生なんだよ。もっといっぱいいろいろな人生があって、やっぱりこれだなと思うものを探しながら生きていくのが人生なんだよ。だから君の言う人生って言うのはまだまだ人生って言えないくらい。
なかよしの人とごはんを食べたり、映画をみたり、山に登ったりするのってとっても楽しいよね。好きな人と山を登ってごらん。山が山じゃなくなってしまうよ。そこにひろがる世界は!! だから、まだ人生って考えこまないで。あなたの前に広がっているから。どうしよかなと楽しんでください。
杉木先生:きっとあなたはその人を好きになって新しい世界が広がったんだよね。
永先生:…まだ好きになれる人たくさんいるよ。決めないほうがいいよ…
お姉さん:でもね、何度も何度も扉が開いて、すてきな世界が広がっていきますよ。

放送タレント:永六輔先生/サイエンスプロデューサー:杉木優子 先生

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