にんげん・せいかつ
Q. よく和菓子(わがし)と言うと「おもち」とか「あんこ」などをそうぞうしますが、ほかにどんな和菓子がありますか? (小4・男の子)
A.

たしかに「あんこ」を使った和菓子と言うのはたくさんありますが、じつは「カステラ」も和菓子って知っているかな? 一番はじめは「ポルトガル」のほうから「日本」に伝わってきたお菓子なんだけれども、日本人の味にあうようにいろいろなくふうがされていて、たくさんの和菓子屋さんで作られています。今ではポルトガルの人が日本に来て、「カステラの作り方を教えて下さい」と言って、日本で勉強したものをポルトガルで作るという事もあるんです。ですから、もともとは外国から入ってきたんだけれども、今はかんぜんに日本のお菓子屋さんで作られている和菓子と言えると思います。

こども:なんでカステラの箱にひらがなで「かすていら」とかいてあるのかわかりました。

お姉さん:そうですね。ちなみに和菓子って、どんなものが和菓子であるとか決まりごとってあるんですか?

おもに「しょくぶつ」の材料を使ったのが和菓子と言えると思います。たとえば、木の実とかお米、それに「あんこ」もあずきが使われています。
今言われている和菓子と洋菓子の違いは、「しょくぶつ」から取れるものを使うか、「どうぶつ」から取れるものを使うかという違いが大きな違いのひとつとしてあげられます。洋菓子で言うと牛乳とか生クリームとかバターとかチーズとか主に乳製品(にゅうせいひん)を使っていますよね。それにたいして和菓子は、お米とか小豆とか農作物(のうさくもつ)からできたものをおもに使って作られているんです。
またもうひとつ和菓子と洋菓子の分け方があると思います。それは、明治時代になる前からずっと作られているのが和菓子、明治時代の後から作られ始めているのが洋菓子というわけ方です。さっきの「カステラ」は卵を使っているから洋菓子といえるかもしれないけど、いっぽうで明治時代よりも前に日本に伝えられているので和菓子のなかまに分けられます。


東京製菓学校:羽島 誠 先生

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