にんげん・せいかつ
Q. ケガをするとかさぶたになってそれがはじめは痛いのに、かゆくなるのはどうしてでうすか? (小1・男の子)
A.

人間の体はケガしたらなおるように出来ているんです。血が出てそれがずっととまらなかったら困ってしまうでしょう?
血をとめるような働きが人間の体の中にあるわけです。血が止まるのは“かさぶた”ができるということです。かさぶたができないと、たとえば“ばんそうこう”とかがないと血が止まりません。 ばんそうこうをはっていて、そのうちかさぶたができれば、ばんそうこうをはずしても血が出なくなります。かさぶたには血が出なくなる働きがあるんですね。 かさぶたで血が止まると、しだいにかさぶたの下にもともとあった肌が出てくるようになります。
人間の体には、きずがなおっていく時に人間の体の中にあるお薬みたいなものが体からしみ出てくるんだよね。そのお薬がかゆいなぁと感じさせるんです。たとえば、お薬をつけたときしみたことないですか?
ああいった感じでお薬が、はじめ痛いなぁと思うところで働いて、だんだん自分の肌がなおってくるとかゆいなぁと感じさせるものが出てくるんです。白血球(はっけっきゅう)とか血小板(けっしょうばん)とか言ってそういう働きをするものがあって、人間はケガしても自分でなおっていけるのです。でも、よくかさぶたってかゆくなくても取ってしまいたくなるときあるよねぇ。でも、とっちゃだめだよ。またやり直しになってしまうからね。


スポーツドクター:辻 秀一 先生

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