にんげん・せいかつ
Q. なぜお正月にかざるおもちは「鏡餅(かがみもち)」と言うんですか? (小4・女の子)
A.

“かがみもち”は丸いえんばんみたいなかたちをしているよね。じつはかがみはむかし、みんな丸かったのです。だからみんなかがみににているから、「かがみもち」と言ったようですよ。
また“かがみ”はすべてをうつしてくれて、うそもまちがいもありませんよね。 “かがみもち”もまっしろでじゅんすいなかんじがするでしょう? だから“かがみもち”に“うそをつけない”とか“神さまの前でやくそくごとをする”という意味もふくめているそうです。
かがみもちは正月が終わると、神だなからおろしてきて、おぞうにやおしるこにして食べますよね。これを“鏡開き(かがみびらき)”と言います。神さまにおいしいたべものをおそなえして、それをこんどは人間がいただいて、神さまのお力をいただくという意味で、じぶんの体の中に“かがみ”をいれて、うそのつけないしょうじきな人間になっていこうという意味もあるそうです。


東京農業大学:小泉 武夫 先生

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