にんげん・せいかつ
Q. 右脳と左脳ではどちらでおべんきょうをするのでしょうか? (小3・男の子)
A.

「おべんきょう」をしている時に私たちがどちらの脳を使っているかというと、「りょうほう」を使っていることが分かっています。だからあなたが学校で国語や体育、算数をしているときも音楽やっているときもちゃんと右脳と左脳のりょうほうをつかっています。ふしぎなのはなんで脳は右と左があるのか? それぞれどのようなはたらきをしているのかだよね? ちなみに私たちもいろいろな実験をしていますが、まだ全部のはたらきは分かっていません。
ただ、先生たちが知っていることのひとつをしょうかいすると、右手でボールを投げたり、右手でおはしを使うような「右手をたくさん使う人」は、そのほとんどが左側の脳の前のほうで言葉をしゃべったり人の話を聞いたりしているようだということがわかりました。それに右側の脳は、相手の気持ちがわかるようになっているようなんです。「おとうさん・おかあさんは今日はきげんが良いなあ」とかは右側の脳の前のほうがはたらいていることが分かってきました。脳のはたらきは何をやるかによって右と左のはたらきがすこしづつ違うのですが、たとえば音楽などはその聞き方で脳のはたらく場所を変えることができるのです。音楽のメロディーを聞こうとすると右側の脳がはたらいて、音楽の歌詞とか音符のことを考えながら聞くと左側がはたらくんです。脳のはたらきは、まだまだわからないこともありますが、どうやら右も左もちゃんとつかっているようです。


東北大学教授:川島隆太 先生

[戻る]