にんげん・せいかつ
Q. フランスりょうりは、外がわからナイフやフォークをつかいますが、内がわからつかっちゃいけないんですか? (小4・女)
A.

まず、ナイフやフォークをつかいはじめたのは、ヨーロッパでも400年ぐらいまえのことで、しかも王さまがつかっていただけなんですね。そのうちに、「きぞく」といわれる、王さまのまわりにいた人たちもフォーク・ナイフをつかいはじめました。それがざっと200年たってからですね。ふつうの人たちがつかうようになったのは、それから80年ぐらいあとなんですよ。1543年に日本の種子島(たねがしま)というところへ「てっぽう」がつたわってきたのですが、そのころのヨーロッパの人たちは、まだ手づかみでごはんを食べていました。でもそのころの日本では、すでに「おはし」をつかっていました。日本人は、1300年もまえから、おはしをつかっているのです。それをしったヨーロッパの人たちは、「ふしぎなぼう2本でたべものをつまんでいるよ」ってみんなびっくり。ナイフ・フォークにはこんなれきしがあるのです。そして、なぜフォーク・ナイフを外がわからつかうのかというと、はじめにオードブルがでて、スープ、そしてメインディシュがでてきます。そのときにフォークやナイフを外がわからつかうと、たべやすいし、かたづける人たちもかたづけやすいのです。れきしの中でつくられたルールなんですね。

だから、とちゅうでまん中のフォークをつかってもだいじょうぶですが、お店の人に「ルールをしらない人なんだなぁ」とおもわれてしまいます。そして、ひとつまめちしき。フランスとイギリスでは、フォークとナイフのおきかたがちがうんですよ。どこがちがうのかというと、「うら」と「おもて」がちがうんです。フォークのはが上にそるようにおくのがイギリス式で、フォークのはを下にむけておくとフランス式なんです。それと、フォークやナイフの使いかたもたいせつですが、ぼくは「おはし」のつかいかたもきちんとべんきょうしてほしいなとおもいます。


服部栄養専門学校:服部 幸應 先生

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