子供はお父さんやお母さんににているよね。それは、遺伝子(いでんし)というものが、「ここはお父さんににるように」「ここはお母さんににるように」ときめているんです。そのいでんしの中のひとつが、男になるか女になるかもきめています。
ほんとうは、お母さんのおなかの中では、さいしょはみんな女の子なの。とちゅうで、いままでは女の子だった足のつけねが、おちんちんになっちゃうんです。男の子のむねにもちくびがあるでしょ。あれは、もと女の子だったというしるしなんだよ。ちくびは、女の子の場合は赤ちゃんにお乳をあげたりとてもたいせつなもののだけど、男の子のばあいはお母さんのおなかのなかで女の子だったしるしなんです。男になるにしても女になるにしても、神さまや仏さま、ご先祖さまが決めてくれて、われわれが選ぶわけにはいかないのです。えらべればとてもたのしいし、とてもうれしいと思うけど、自分が生まれた男、女というものをだいじにしていきましょうね。
放送タレント:永 六輔 先生
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