「猿の惑星(さるのわくせい)」は、人間がうちゅうせんですごした時間と、しゅっぱつしたわくせいですぎていた時間がくいちがっていたというおはなしだよね。でも、うちゅうに行っても人間は年をとります。では、えいがではどうして時間がずれてしまったのでしょうか? それは、えいがの中のように、ロケットが光のはやさぐらいでとぶと「ロケットの中の時間のすすみかた」と「しゅっぱつしたわくせいでの時間のすすみかた」がずれてくると言われているからなんです。ただ、今はまだそんなにはやくとぶロケットはありませんので、じっさいじかんがずれてしまったなんていう人はいません。『猿の惑星(さるのわくせい)』は、そういった時間のズレが出てしまったことをかりに決めておいてストーリーをつくったえいがなんです。これににているおはなしに、『浦島太郎(うらしまたろう)』があります。浦島太郎はたまてばこをあけたとたん、おじいさんになってしまうよね。あれも龍宮城(りゅうぐうじょう)と地上の時間のすすみかたがちがっていたから、というおはなしなんですよ。
有人宇宙システム主任医長:村井 正 先生 先生
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