にんげん・せいかつ
Q. 私は作文を書くのがあまり得意ではないのですが、どうしたら得意になりますか? (中1・おんな)
A.

作文を書くのは好きですか?

こども:あまり好きではないです。

本を読むのは好きですか?

こども:好きです。

じゃあ大丈夫です。本を読んだとき、「おもしろいなぁ」とか、「この先どうなるのだろう?」とかいろいろ考えるでしょ。作文を書くときには、そうしたことを思い出してほしいのです。本をよく読む人というのは書くこともうまいんですよ。

よく人の話を聞くことができる人は、話すのもうまいでしょ? だからじつは文章を書くよりも前に、どのくらい本を読めるのかということが大切で、読める力があるというのは書くときの大きな力になると思います。あなたはいろいろな本を読んできて、書く力がたまっているはずだから、自信をもってね。

そして作文を書くときには、テーマがあるでしょ。その時、すぐに書きはじめるのはなかなかむずかしいから、まず設計図(せっけいず)を書くんですね。「この話からはじまって、ちょっとおもしろい話があるからこの話とこの話をくっつけて、それからこういう話に持っていって最後はこういうふうにしよう」という設計図(せっけいず)を紙の上に作ってみて、そしてそれをたどりながら作文を書いていくと、話が大きくずれたり、紙が足りなくなったりしません。こうしていくと、きちっとしたものが作れると思いますよ。


エッセイスト・神津 十月 先生

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