にんげん・せいかつ
Q. 血液は赤いのに、なんで血管は青いの? (小5・おとこ)
A.

いいところに気づきましたね。僕も今、手を見ているんだけど確かに青い血管が見えます。血液はね、キミの言うとおり赤い色をしていて、血管を通って体じゅうをまわっています。ただ、血管にはいくつかの種類があって、手首のところで見えている青い血管は「静脈(じょうみゃく)」といいます。

「静脈」は心臓を出発して全身をまわった血液が、心臓に帰っていく道筋なんですね。なので静脈を通る血液を抜いて見てみると、ほかの血管を通っている血液よりちょっとだけ白くて青っぽい色をしているんです。といっても、比べてれば「青っぽいかなぁ」というだけで、もし全部の血管が透明になったら、体じゅうの血はみんな赤く見えるんですけどね。

じゃあ、どうして血が赤いのに「静脈」が青く見えるのか。それはね、血の色ではなく「血管」の色を見ているからなんです。血液の色は多少はすけて見えているけど、血管の壁が青いので、体の外側からみると血管が青くみえる、というわけなんですね。


有人宇宙システム主任医長・村井 正 先生

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