にんげん・せいかつ
Q. 手は中指が一番長いのに、足はどうして親指と人さし指が長いんですか? (小5・おとこ)
A.

確かにその通りですよね。だから、手と足では指の呼び方を変えたほうがいいんじゃないかなぁって思うぐらい。ところでキミは、足の親指をケガしたことはありますか?

こども:うん、ある!

足の親指をケガすると、歩いたりバランスをとったりすることが、とっても難しくなるよね。お相撲さんなんてね、足の親指を骨折したり痛めたりすると、お相撲がとれなくなったりするぐらいなんですって。
足って、歩くために使ってるでしょう?だから、足の指は歩くときのバランスをとるのに一番都合がいいように、大きくなっていたり、力を付けたりしているんです。その中でも、足の親指は体全体のバランスをとるためにとても大切なので、特に発達しているようです。
手の指は…っていうと、人間はライオンみたいにキバでかむとか、ゾウのように鼻で何かを取るとかではなくて、手で器用に何かを作ったり、取ったりつかんだりして生きてるでしょう?そうすると、指を器用に使っていろいろなことをするために、どの指が発達したらいいか、どの指に力強さを持たせたらいいかっていうことが決まってくるのね。
それでだんだん手の形、指の形っていうのも決まってくるみたいね。手と足に同じように指があったとしても、手と足とではやっぱり使い方、動き方が違うでしょう?だから、それぞれの使い方に合わせて発達をしたり、動きなどもどんどん変わっていくんだと思いますよ。

エッセイスト・神津 カンナ 先生

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