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どうしてくしゃみをする前に「へっ」って言ってしまうんですか？ （6歳・おんな） |
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えっと、くしゃみをよ〜く聞いたことがありますか？お母さんも「へっくしょん！」ってやってるかなぁ。あのね、くしゃみってよく聞くと「ひっくしょん」っていう人もいるし、「はっくしょん」っていう人もいるし、いろいろなくしゃみがあって面白いんだよ。 でね、くしゃみってどうして出るかっていうと、鼻の中に冷たい空気とか細か〜いほこりとか、何か鼻の中に刺激があると体がびっくりして、鼻の中に入っちゃったものを急いで出しちゃおうとして、空気で押し出すの。 これがくしゃみなのね。 で、こうやって空気を出そうとすると、その前に鼻の中に空気を入れておかなきゃいけないでしょう？鼻の中に入っている何かを、空気の力で勢いよく押し出したいわけだから、空気を出す前に一度、空気を鼻の中に入れておかなくちゃいけないんだよね。 人間の呼吸だって、息を吸わなきゃ吐けないでしょう？それと同じように、急に鼻から空気を出さなきゃならないから、一瞬でたくさん空気を吸わなきゃいけないのよ。それを体は自然と知ってるんだよね。 だから、くしゃみをする前の「へっ」って、やってみると、その時一瞬、息を吸ってるの。例えば「おっくしょん」って言ってる人はいないよね。どうしてかと言うと、「お」だと、やってみるとわかるんだけど、逆に息が出ちゃうのね。 それも体はちゃーんと知ってるんだよね。だから人によって「へ」とか「は」とかっていう違いはあるけど、みんな息を吸う音なの。今度いろいろな人のくしゃみを注意して聞いてみて。 きっと面白いと思うよ。 でも風邪はひかないように気を付けてね。 エッセイスト・神津 カンナ 先生 |