にんげん・せいかつ
Q. 大昔の人たちは、狩りの道具ができるまでは、どうやって狩りをしていたんですか? (小4・おんな)
A.

キミは狩りをする道具というと、どんな物を思い浮かべる?

こども:ヤリとか・・

そうだよね、ヤリとか弓とかだよね。でもね、そういうヤリとか弓とかの道具ができたのはね、実はわりと最近のことなの。最近って言っても10万年とか5万年前とかだけど、それぐらい、比較的新しい時代の話なんだよね。で、もーっと大昔はどうしていたかっていうとね、キミはどうしてたと思う?

こども:木の枝でたたいたりしてたと思う…。

うん、そうだよね。道具がなかった時にはどうしていたかっていうと、大きな動物を自分の力だけでつかまえるってことはやはり無理だったんです。
だからね、例えばライオンが大きな動物をつかまえて食べちゃって、それがちょっと残ってたりするよね。そういうのを後から行ってうまく拾って食べたりしてたんだよ。
あとは、ちっちゃな動物…例えば、虫みたいなものとかトカゲとかだったら、「狩り」ということじゃなくても、手でつかまえることだってできるでしょう?足で踏んづけてもつかまえられるよね。それこそキミが言うように、木の枝でポンとたたいてもつかまえられるしね。
昔はそういう風にして小さい動物を集めてたの。大きな動物はとてもじゃないけど自分達じゃとれないから、ほかの動物がとったものを、あとからちょっといただくというふうにね。
かっこいいイメージの狩りとは、ちょっと違うけど、そういう捕り方をしてました。で、そのうちにヤリだとか弓矢が出来てきて、大きな動物も自分たちでとれるようになってきたんですよ。

国立科学博物館・馬場 悠男 先生

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