にんげん・せいかつ
Q. 原始時代の家はどういう感じだったんですか? (小2・男)
A. 原始時代といっても、とっても長いんですね。
人間が出てきて500万年くらいたっているんですが、その間に色々な時代があって、色々なお家がありました。
最近、日本でも50万年くらい前の旧石器時代の家のあとじゃないかなあっていう穴が、石器と一緒に見つかったんですね。
同じ頃のヨーロッパや中国では、洞窟(どうくつ)が多いんです。
洞窟の中で、寒さを防いだり、クマやトラなどの動物から襲われないようにした家だったんですね。
で、日本で見つかったのは、穴なんですね。
多分、その穴に木の棒を立てて、その上の方に動物の革や木の葉っぱをかぶせて家にしたんじゃないかなって考えられているのね。
あと、シベリアで見つかったものも面白いんです。
今から5万年くらい前の家なんですが、そのころはマンモスが生きていたから、マンモスの牙(きば)やアゴの骨で骨組みを作って、その上にマンモスの革をかぶせて造った家だったの。
マンモスの牙って長いでしょ。
だいたい3メートルから4メートルくらいあるのね。
それを柱に使ったわけ。
これってつまり象牙(ぞうげ)の柱だから、すごくぜいたくだよね。家って、住む場所によっても違うのね。
水辺に住んでる人は、水の中に柱を立てて造ったり、砂漠だと土をぬらして、それを固めて乾かして造ったり、本当に色々な場所で色々な家と暮らし方がありました。
今のような生活が始まったのは3千年から5千年前、そのくらいから段々今みたいなお家が出て来ます。
今でも、イヌイットという人たちは、氷でお家を造ったりするんですよ。
世界中の色々な場所で生活の仕方がそれぞれ違うから、自分で調べてごらん。とっても面白いよ。

イラストレーター・ヒサクニヒコ 先生

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