にんげん・せいかつ
Q. 消防車が通れない細い道で火事があったらどうするんですか? (小3・おとこ)
A. そうですね、場所によっては車が入っていけない道がたくさんありますよね。
そういったところで火事が起きても、できるだけ早く火事を消さなければなりません。
もちろん消防自動車は近づけるぎりぎりのところまで行きます。
で、それからどうするかというと、消防車の中には「ホース・カー」といって、ホースが10本ぐらい積んである車があるんですね。
これはリヤカーみたいな形になっているので人が引っぱることができて、消防車が入っていけないところまで、ホースを積んだまま引っぱって入っていくことができるんです。
そのときに、消防車にホースをつないでおいて、そのままホースをずーっと伸ばしながら火事のところまで行って、伸ばしてきたホースに水を送って火を消す、という方法をとっています。
なるべく消防車を近づけるので、積んでいるホースを全部つなげて使うことはほとんどないですが、3本ぐらい・・・1本が20メートルぐらいだから、3本だと60メートルぐらいですね、それを消防車につないだ状態で水を送って、火を消すようなことができます。
だから、どんなに細い道で火事があっても、ちゃんと火を消せますから安心して下さい。
でも逆に、大きい道路のそばで火事があったとしても、道路に路上駐車の車がいたりすると、火事のところまで近づけないことがあるんです。
だから、自動車だけじゃなくて自転車もそうだけど、迷惑な止め方は絶対にしないで下さいね。それと、最近は空気がとても乾燥しているので、小さな火でもあっという間に大きな火事になってしまうんです。
気を付けて下さいね。

東京消防庁・露木 珠恵 先生

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