にんげん・せいかつ
Q. どうして人はサクラの花が咲くと「お花見」に行くんですか? (小3・おとこ)
A.

「お花見」は行った?

こども:はい、小金井公園に行きました。

酔っぱらってる大人がたくさんいたでしょ(笑)
「お花見」っていうのは2つ理由があってね。
もし1年中サクラが咲いてたら、みんな、あんなに行くと思いますか?
たぶん、みんな見もしないよね。
春の短い期間だけ、パッと咲いてパッと散るからみんな行くんです。
パッと咲いてパッと散るってことはいさぎよいということで、日本人は昔からず〜っと花を見てきたんです。
でもね、もうひとつもっと具体的なことがあるんです。
よく川っぺりにサクラの並木がず〜っとあるのを見たことあるでしょ。
それはどういうことかっていうと、ちょうど春になって土手の土がやわらかくなってるときに、洪水が起こらないように大勢の人がそこに行って、土を踏みかためることがとっても大事だったんです。
今はコンクリートがありますけども、昔は「さあみんな、集まってここを踏みかためろ!」って言ったって、そうはいかないでしょ。
でも、そこにパッと花が咲くと、その大事な時期にたくさんの人がその場所へ押しよせるから、自然にみんなが踏みかためて、土手がかたまるんですね。
そういうこともきちんと考えて、昔の人は土手にサクラを植えていったことがあるんです。
だから、事情はちょっと違いますけども、その2つの理由で、花が咲くとみんなが一斉に押しかけるんですね。

タレント・永 六輔 先生

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