にんげん・せいかつ
Q. 脳みその中には何が入っているんですか? (小1・おとこ)
A. う〜ん、難しいなぁ。
あのね、人間の体って何で出来てるか知ってる?
「細胞(さいぼう)」っていうもので出来てるの。
それはと〜っても小さくて、その小さな細胞が集まって人間の体は出来てるのんだ。
で、人間が「オギャー!」って生まれたときには、その細胞は、なんと約4兆個もあるんだって。
そして大人になるにしたがって、細胞は増えていくの。
でね、僕たちのような大人になってくると、細胞は全部で50兆個から60兆個もあるんだって。
その中で、頭の中の脳は約150億個の細胞があるんだけどね、不思議なことにこの細胞は増えないの。
じゃあどうなるかっていうと、コンピューターってあるでしょう?
あれと同じように、細胞と細胞は人間が成長するにつれていろいろなことを学習すると、お互いに結びついていくのね。
そしてね、脳の中には、ものを覚えたりすることとか、体を動かしたりする神経とか、いろいろな部分があるのね。
それらも、それぞれを担当する細胞がたっくさんあって、お互いに学習して結びついていくことによって、勉強したり、走ったり、跳んだり、体を好きなように使ったりが出来るようになるの。
そういうことって赤ちゃんのころはできないでしょう?
でも大きくなると出来るようになるよね。
それは細胞同士が学習していって、結びついていくからなんだ。
もう1回わかりやすく言うと、約150億個の細胞がつまっているのが「脳」で、それがいろいろな体の部分を動かしていて、同時に、覚えたり考えたりすることもやってるんだ、というふうに覚えておいて下さい。

日本サッカー協会会長・岡野 俊一郎 先生

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