にんげん・せいかつ
Q. アイスとかかき氷とか、冷たいものを食べるとどうして頭が痛くなるんですか? (小2・おんな)
A. そうだね、頭が「キーン」ってするときあるよね。
それがどうしてかというと、人間の体にはね、「痛い」とか「熱い」とか、いろんなものを感じる「神経」っていうのがあるのね。
そういう神経は体じゅう、あらゆるところにあるわけ。
それでね、氷とかアイスを食べると、最初はのどに入るでしょう?
そうすると、のどにある、咽頭神経(いんとうしんけい)っていう神経が、「冷たいものがきた」って感じるんだよね。
そして、そうするとそのまわりにある神経も刺激されるの。
つまり、のどの神経が「冷たい」って感じると、まわりの神経にも「冷たいものがきたよー」って教えてあげるんだよ。
そうすると、頭が痛くなるの。難しい言葉でいうと「関連痛」っていうんだけどね。
だからね、ちょっとしか食べていなければ、感じないときもあるんだよ。
体の調子や人によって、たくさん感じるときもあるんだけどね。
で、冷たいっていうのをたくさん感じちゃうと、ほんとはのどだけでいいのに、まわりにまで冷たいっていう刺激がいっちゃうんだな。
そうすると「キーン」ってしちゃうんだよ。
だからね、頭が痛くなるのはいやだなぁと思ったら、いっぺんにたくさん食べずに、少しづつ食べてみてね。
でも病気じゃないから心配することはないよ。体がちゃんと動いてますよという証明だからね。

医師/作家・米山 公啓 先生

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