にんげん・せいかつ
Q. 肩はどうしてこるんですか? (小5・おとこ)
A.

お姉さん:キミは肩こったりするの??

こども:まぁ、たまに…。

森末先生:僕はね、筋肉痛にはなったことあるんだけど、肩はこったことがないんです。

先生方:えー、うらやましいー!!

だいたい肩がこる人は、長い時間同じ姿勢でいる人が多いですよ。
例えば、ずーっと本を読んでいたり、最近だとコンピューターなんかも手先は動いているけど肩はずーっとそのまま動かないでしょう?
キミはテレビゲームやる?

こども:はい。

あれもそうだよね。別に肩には限らないんだけど、筋肉というのは中に血管が通ってます。
だから筋肉を動かせば動かすほど、血液が流れるの。
そして、筋肉の中に疲れなどがたまったときには、その血液が疲れをどんどん流してくれるんです。
つまり、肩をじーっと動かさずにいたら、その間、そこの筋肉は動かないから血液が流れないわけ。
ということは、たまっている疲れも流れていかないから疲れがとれないの。
その疲れがどんどんたまっていくと、血管が細くなっていって、筋肉も動かすことを知らずにいるからそのまま固まっちゃうんだよ。
そうしてどんどん筋肉が固まっていって、重くなっていって、肩こりというものになってしまうんです。
人間って二足歩行、つまり立って歩いているでしょう?
手は肩から、ぶら下がっているよね。
手ってどれぐらいの重さがあると思う?
大人で片方4キロぐらいあるの。
両手を足すと8キロ。
そして肩の上には何がある?
頭だよね。
頭はね、約5キロあるんだ。
ということは、肩っていうのは合計13キロも支えてるんだよ。
そしてずーっと同じ姿勢でいるためには、肩はそれだけの重さを同じ形でずーっと保たなくてはいけないでしょう?
疲れちゃうよね。
だからゆっくりでいいから動かした方がいいんです。
コンピュータをやっている人とか時々首を回したりするでしょう?
それにね、筋肉は肩だけじゃないんだから、全身を動かすのがいいです。
キミもテレビゲームをやったあとは運動してみよう!そうすれば、大丈夫だと思うよ。

元オリンピック金メダリスト・タレント 森末 慎二 先生

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