ほし・うちゅう
Q. スペースシャトルのなかでトイレをした後、トイレの“もの”はどこに行くのですか? (小5・女の子)
A.

お姉さん:スペースシャトルのトイレを見たことがあるのですか?

こども:はい。アメリカにあるケネディースペースセンターで見ました。

先生:トイレで“したもの”がどこに行くかということも気になるところですが、スペースシャトルで宇宙に行くとむじゅうりょくになります。だからどうやって“するのか”という事もたいへんなもんだいです。出したものがフワフワと「ういてしまう」と、とてもこまりまよね。
今はおしっこなら、すいとり口がついていてそこからすいこんでもらえるようになっています。うんこだったら、「真空(しんくう)そうじき」がついていて、そこからガッーとすいとってもらえます。それをスペースシャトルの外にすててしまいます。ちなみに外にとびだしたものは、どんどん形が分かれていってあとかたもなくなりますので、宇宙に行ってもプカプカういているということはありません。スペースシャトルにのっている宇宙飛行士の人数ぐらいだったら、そんなにかんきょうが汚れるということもないのであまり問題になってはいませんが、将来おおぜいの人が宇宙に行くようになったら宇宙も汚くなってしまいます。だからそれをふたたびしょりして、食べたり飲んだりできるようにするようになるけんきゅうもされています。
以前、宇宙飛行士の人が言っていましたが、トイレでうんこをするときにうまくやらないとトイレの横などにくっついてしまってとてもこまるそうです。だから、ちいさな穴をめがけてするトレーニングをするそうですが、かがみをつかってうまく穴におとせるようにするんだそうです。なれてくるとじょうずにできるようになるけど、宇宙飛行士の訓練の中ではもっともしんけいを使う訓練のひとつだそうですよ。


宇宙科学研究所:的川 泰宣 先生

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