金星は何時ごろ見た?
こども:夜の8時ぐらいです。
そうかぁ、それならあなたがみたのは、じつは「金星」じゃなくて、「火星」だと思うよ。
星の色は、ちょっとオレンジぽかったでしょ。
今、金星をみようとすると、早おきをして、明け方の東の空を見ると「金星」が見えます。
火星は6月22日に地球に1ばん近づいて、このじきはよく見えます。
夏休みの間はずっと1ばん星です。
ですから、火星とアンタレスのちがいということになりますね。
「アンタレス」というのはさそり座の中の星なんだけど、「心臓(しんぞう)の星」とも言われていて、オレンジっぽい色です。
そしてたしかにキミが言うとおり、火星とアンタレスはとてもにているんですね。
このきせつなら、火星とアンタレスは夜10時ぐらいの南の空に二つならんでみえますよ。
火星は今とっても明るく、夏休みの間は1ばん明るい星です。
でもアンタレスは、火星の明るさの半分の半分ぐらいの明るさです。
つまり、明るいほうが火星で、暗いほうの星がアンタレスです。
位置(いち)は、南の空を見て西がわ、つまり右手がわがアンタレスで、左手がわになる東がわが火星です。
でね、この2つの星は、夏休み中、じつは少しづつ2つの間が変わるのです。
火星がアンタレスに「くっついていったり」「はなれていったり」するんですね。
夏休みの自由けんきゅうのテーマになるかもしれないね。
ぜひかんさつしてみてください。
川崎市青少年科学館・国司 真 先生
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