これはね、じつはもうじっけんした人がいるんです。
ただ、スペースシャトルの中というのは、宇宙そのものとはちがって空気があるので、地きゅうにかなりちかいんです。
じゃあ、地きゅうとなにがちがうかというと、じゅう力がないようにみえるということなんです。
でも、ガムやシャボン玉にじゅう力はあまりかんけいありません。
宇宙飛行士(うちゅうひこうし)の毛利衛(もうりまもる)さんは、シャボン玉のようなものの中に、お花を見せる「水中花(すいちゅうか)」というじっけんをしたんですけれども、きちんとふくらみましたよ。
こども:じゃあ、フウセンガムもふくらむの?
ちゃんとふくらみますよ。
キミが考えているのは、「空気のないところでふくらませたらどうなるか」ということだよね。
それはね、外には空気がないところに空気をピュッといれるわけだから、内がわからの力に外がわの力が負けてしまうので、かんたんにわれちゃうんです。
でもね、それよりも、空気がうすいところでは、水分がどんどんグラグラにふっとうして、水じょう気というガスになっていってしまうの。
そうすると、キミの体も水でできているでしょ。
たとえば血がそうだよね。
すると血や体の中の水分も、なくなっていってしまって、20びょうもたたないうちにミイラになってしまうんだ。
だから、げんじつの宇宙では、ガムをふくらませるまえに体がミイラになっちゃって、ガムをふくらませることはできないんだね。
宇宙科学研究所・的川 泰宣 先生
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