ほし・うちゅう
Q. なんで星は表面の温度が高いと青白くなるの? (小3・男)
A.

夜空を見上げると、黄色い星、赤い星、青い星などいろいろな星がありますよね。冬になると「オリオン座」という星座がよく見えるようになります。オレンジ色の星と青い星があるからすぐわかりますよ。

でね、お星さまの赤い光と青い光の違というのは「エネルギー」の違いなんです。青い光のほうが赤い光よりもエネルギーが大きいんだよね。だから青い光のほうが温度が高くなっちゃうんだって。これは、電熱器(でんねつき)という器械があれば分かりやすいんだけど、電気をつけたばかりだと電熱器の中の線が、赤い光を出しているの。でも、そのうち赤い光が黄色い光に変わって、もっと温度が高くなると白っぽくなっちゃうんだよ。そしてさらに温度を高くすると、青っぽい光になるんだけど、電熱器ではそこまですると温度が高すぎて線が切れちゃったりします。そんな風にして、温度とそこから出てくる光の色というのは、高くなると青白くなっちゃうという性質があるんです。

具体的にいうと、青い色のお星様の温度は1万度ぐらい。何でもとけちゃうよね。それからちょっと黄色っぽい星、例えば太陽などは9000度。それから赤い星、オリオン座のベテルギウスなどは3000度ぐらいです。でも、3000度といっても、鉄も溶けちゃうぐらい高いんだよ。

星の色にはこのような違いがあるの。こういう事を考えながらお空をいっぱい観察してくださいね。


川崎市青少年科学館・国司 真 先生

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