ほし・うちゅう
Q. ブラックホールに入った星はどうなってしまうんですか? (小6・男)
A.

キミは天の川見たことある?

こども:はい。

6年生だと「夏の大三角形」を調べられるよね。白鳥座(はくちょうざ)という星座がその夏の大三角形のところにあるんですけど、白鳥座の白鳥の首の付け根あたりに「白鳥座61番星」という星があって、そのまた近くにブラックホールがあるらしいんだよね。だから、あの辺りらしいって場所はわかってるんだけど、ブラックホールは光さえも吸い込んでしまうって言われてるぐらいだから、直接は見ることができないんだよね。

じゃあ電波望遠鏡で調べればいいかというと、電波も吸い込んじゃうからこれもわからない。ラジオの電波でもヒュツと吸い込まれたらもうでてこない。で、そういったところにいろいろなガスとか吸い込まれて、近くの星の表面も吸い込まれてしまうことがあるらしいんですよ。

で、どんどん吸い込んでいくとブラックホールは、太っちゃうよね。だけど、ブラックホールは太っていくとさらに重力が大きくなっちゃってもっと吸い込もうとする底なし沼みたいなところらしいんだ。だから一度入っちゃったものは絶対に出られないって言われてるのね。それぐらい大きな引力をもっているのがブラックホールなの。

理屈では、光よりも早く進むものがあれば、出てこれる可能性があるんだけど、光というのは1秒間に地球を7回り半します。時速にすると30万キロメートル。この世の中に光よりも早く進むものはないんだ。見つけちゃったらノーベル賞だね。

でもね、来世紀はね、今よりももっと大きな望遠鏡で、どんどん周りの様子が分かってくると思いますよ。


川崎市青少年科学館・国司 真 先生

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