ほし・うちゅう
Q. 水星には水がないのになんで水星っていうの? (小5・おんな)
A. あらためていわれるとそうだよね。「すいせい」っていうと、「水星」とハレー彗星のような「ほうき星の彗星」とよく分からなくなってしまうけど、今回は、水の星の「水星」だね。この星はね、地球の兄弟星なの。そういう星を「惑星(わくせい)」というのは知っているかな?
地球は太陽から数えて三番目に回っている惑星なんだけど、水星は太陽に一番近い所を回っているの。ということは、太陽の熱をとても多く受けるので、水星の表面は水分が蒸発しちゃってカラカラに乾いちゃっていて、水が一滴もないんだよ。なのに、水星って名前を付けちゃったんだよね。
それがどうしてかというと、地球以外の惑星は、水星・金星・火星・木星・土星って、曜日の名前になってるよね。それがポイントの1つになっているんだと思うんだな。昔ね、火や水、木、金のようなものがこの世界を支配していると考えた時代があって、その頃にこういったものを曜日の名前にしようとしたらしいんだね。
で、そのひとつに水という名前を付けようというふうになったらしい。でも、実際にロケットを飛ばして水星を見てみたら水は一滴もなかった、ということなんだよね。水星は、太陽に一番近いからなかなか太陽から離れて見えなくて、地球から見ると実はとてもみつけづらい星なのね。
でも、6月の9日ぐらいになると太陽からグーッと離れて、夕方西の地平線ぐらいに見えるようになります。なかなかないチャンスだから見つけてみてくださいね。

川崎市青少年科学館 学芸員・国司 真 先生

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