ほし・うちゅう
Q. 太陽の一番明るいところの温度は何度ぐらいあるんですか? (小5・おとこ)
A.

うん、太陽の表面の温度は、太陽までロケットを飛ばして温度計で計るってわけにはいかないよね。じゃあ、どうやって計るかと言うと、太陽の光を調べるんだ。ところがね、太陽ってまぶしいでしょう。望遠鏡で観察しようなんて絶対にしちゃだめだよ。目を痛めてしまうからね。
で、プリズムっていう三角形のガラスがあってね、それを使うと、太陽の光を分けることができるの。そうすると、色が虹のように分かれるんだ。ほら、CDのディスクを光に当てると色が付くでしょう。あんなふうにね、プリズムを使って太陽の光を赤とか青とかむらさきとかの色に分けるんです。その中でどの色が一番多く出ているのかってことを調べると温度が分かっちゃうんだ。
そうやって調べてみるとだいたい太陽の表面の温度は、6000度ぐらいあるんです。想像もつかないよね。ちなみに、もっと中心部分の温度は、1500万度もあるんだ。そこは、水素がヘリウムに変わる「核融合反応(かくゆうごうはんのう)」ということが起こっているので、それだけ熱くなっちゃうんです。
それからもうひとつ。太陽を観察していると、表面に「黒点(こくてん)」という黒いほくろのようなものが見られるんだけど、知ってるかな?

こども:学校で習いました

この黒点の温度を調べると、太陽の表面よりは少し温度が低くて4500度から5000度ぐらいです。でね、どうしてそこが黒くなってしまうのかと言うと、太陽には強い磁石の力があって、その黒点のところから磁石の力が飛び出しているのね。磁石の力があると中からの熱が伝わりにくくなるから、温度が低くなるんだ。そうして暗くなって黒くなるの。それもおぼえておいて下さい。


五島プラネタリウム・国司 真 先生

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