ほし・うちゅう
Q. 流れ星は、夕方より夜明け前の方がよく見えるってお父さんに聞いたんですけど、本当ですか? (小4・おんな)
A.

僕にも経験があるんだけど、これは本当なんですよ。太陽が沈んで割とすぐの、夜の8時ぐらいの空よりも、夜明け前の方が、流れ星はたくさん見ることができます。それはどうしてかっていうと、まず流れ星の正体はね、ほうき星などの星くずなんです。ちっちゃなちっちゃな星くずが地球に飛び込んできて、空気とこすれて摩擦を起こすの。そのときに一瞬、パッと明るくなって消えてしまうのが流れ星なんです。
太陽ってさ、東から昇ってくるでしょ。それは、地球が自転しながら太陽のまわりを東の方に向かってまわっているからなんだけど、流れ星の正体である星くずは、その東の方角から飛び込んでくるんだよ。そうすると、太陽が沈む夕方よりも、昇ってくる時のほうが、星くずが飛び込んでくる「空間」が大きくなってしまうんだな。
だから、そこにたくさんの星くずが飛び込んでくるから、明け方に流れ星がたくさん見られるというわけなんです。
キミは流れ星の本物を見たことがあるかな?

こども:ありません…

そっかぁ。アッというまに光って、アッというまに消えちゃうんだよ。ほとんどの流れ星は、0.2秒から0.3秒ぐらいで消えちゃいます。
だから、よく「流れ星にお願いごとを3回も繰り返すと叶う」っていうけど、ちょっとむずかしいよね。 でもね、流れ星がたくさん飛ぶ日があるんです。3ヶ月ぐらい先の話なんだけど、11月の17日から18日、獅子座の流星群(りゅうせいぐん)っていうのがあって、流れ星の雨になるかもしれないの。
だから、流星雨(りゅうせいう)とか、流星嵐(りゅうせいあらし)ともいいます。なんと1時間に何千、何万の流れ星が飛ぶかもしれないんだって。ケタ違いだよね。だからそのときは、明け方に早起きをして、お父さんやお母さんと一緒にぜひ探して見て下さい。
月明かりが少しあると思いますけど、きっと本物の流れ星を見ることができますよ。

五島プラネタリウム・国司 真 先生

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