ほし・うちゅう
Q. 宇宙食はどうしてたこ焼きとかアイスクリームって決まっているんですか? (小2・おんな)
A. 実は僕ね、宇宙食を作る時に関わったことがあるんですよ。宇宙食ってのは生のお肉とか野菜とかを宇宙に持っていけない、ということがあるから加工をするわけね。
で、今の宇宙食は大きく分けて2種類あります。ひとつは「フリーズドライ」って言って、一度冷凍して乾燥させるの。そして食べるときに元に戻すんだよ。ロケットの中にお水やお湯の装置があって、それをプラスチックの容器に入った食べ物にかけると元に戻るんです。
それからもうひとつは、キミが言ったみたいなたこ焼きとかアイスクリームみたいな冷凍食品ね。冷凍庫があってそこに保存しておけるもの。それだとすぐに食べられるよね。
現在「NASA」では180種類もの色々な宇宙食を作っていて、宇宙飛行士は自分で食べ物を選べるんだよ。でね、宇宙に持って行くにはなるべく軽いものがいいでしょう?
だから、いま研究されているのはフリーズドライが多くなってきています。そういうわけで、宇宙食ってのは、たこ焼きとかアイスクリームだけじゃないんだよ。フリーズドライにできるものなら何でもいいんだ。
たとえばお肉でも、ハンバーグとかステーキなんかもフリーズドライにできるし、魚や野菜、くだものだってフリーズドライにできるから、宇宙食になるんだよ。それらは、窒素(ちっそ)というものを使って、だいたい25年ぐらい持つように作ってあります。味はインスタント食品なんかと似ていると思ってもらえればいいかな。
けっこうおいしいんだよ。

服部栄養専門学校 校長・服部 幸應 先生

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