ほし・うちゅう
Q. 宇宙船ができるまでどれくらいかかりますか? (小 6・おとこ)
A.

キミが考える宇宙船ってどういうものかな?スペースシャトルとかかな?あのね、最近では、スペースシャトルがみんなが一番知っている宇宙船だと思うんだけど、スペースシャトルができる前に「アポロ」というアメリカの宇宙船があったのね。
それが人間が乗っていった中で一番すごいロケットで、人間を乗せたまま月まで行ったんだ。で、アポロの時、というか、今のスペースシャトルもそうなんだけど、「こういう宇宙船を作ろう」って、じゃあ何人乗りにしようか、何の目的で使おうかなどいろいろ考えて、宇宙船を設計していくことを「開発」といいます。これにはね、アポロもスペースシャトルも10年以上かかっているの。
でもね、例えばスペースシャトルは一番最初の「コロンビア」や毛利衛さんが乗った「エンデバー」など4機あるんですけど、「こうしよう」って決まったら、工場で作ること自体はそれこそ2年ぐらいでできてしまうんです。どんな材料でつくろうかな、エンジンをどういうふうに作ろうかなって考えるのは10年ぐらいかかる。けど、実際作るのは2年ぐらいなんだよね。まぁ、それでもすごく大変だよね。今度10月に若田浩一さんがスペースシャトルに乗りますからね、楽しみだね。

科学ジャーナリスト・中村 浩美 先生

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