その他
Q. 新聞の下の方には小さい穴があるのですが、それはどうしてですか? (小6・おとこ)
A.

お姉さん:えっ、そんな穴ある?すごい!よく気がついたねぇ〜。お姉さんは初めて知りました!新聞はよく読むの?

子ども:はい、テレビ欄とか……(苦笑)

いやぁ、するどい質問なのでビックリしました。これはね、どの新聞にもあいてるんです。ただ、穴の形が違う場合もあります。これはどうしてかというと、新聞は、「高速輪転機(こうそくりんてんき)」という機械で印刷されるんですね。
この機械は、40ページの新聞を1時間に12万〜14万部ぐらい刷ってしまうんです。って言ってもピンとこないかもしれないね。1秒間に30部〜40部という計算になるかなぁ。カチッというあいだに、もう30部とか40部の新聞が出て来ちゃうんです。
すごいよね。それぐらい、いっぺんに印刷してしまうんです。しかもね、出来上がった新聞を、きちんとそろえなければいけませんから、1部ずつ機械が確認して、同じ間隔で同じ時間で出来上がるようになっているんですね。
その時に、新聞をちょっと押さえてるのね。で、次の瞬間そこから新聞が飛び出していくわけなんだけど、穴はその時にあきます。これは「キャリア」という、輪転機の中の仕組みの1つなんですけど、でも輪転機もいろんな会社が作っているので、会社によって機械が微妙にちがうのね。
そうすると穴の形も、穴の数も少しずつ変わってきます。だから、どの新聞にも必ず穴はあいているけど、新聞によって形も違えば穴の数も違うこともあります。というわけで、あの穴は、機械が新聞を押さえるときについてしまうものなんですね。
いろいろな新聞の穴の違いを探すのも結構おもしろいよ。

朝日学生新聞社・中沢 信男 先生

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