思い出に残る仕事というのはありましたか? |
江藤 |
トリノオリンピックに行かせてもらったことですね。ラジオ各局から一人ずつ来ていたんですが、2年目の新人を派遣していたのはTBSラジオだけでした。しゃべるのも取材も慣れていなかったのですが、1か月間、毎日リポートして、随分と鍛えられました。 |
細川 |
機材も全部一人で持って行ったんですよ。技術のチーフが江藤を欲しいって言うくらい(笑)トラブルもなくて、すごいなと思いました。日本で「これは江藤では無理だ」と言っていたことも、クリアしたんだよね。 |
江藤 |
インターネットにつなぐカードのようなものがあって、契約とかいろいろ大変だったんですが、なんとかできました。 |
小池 |
たくましいね(笑)。 |
内田 |
僕は華やかな感じではないのですが、この前の9月1日にやった防災の日キャンペーンです。某電器メーカーから30年ぶりに広告を出稿していただいたんです。終日その電器メーカーのCMを流して、番組内ではプレゼントを出したり、ホームページにバナー広告を貼ったりと“一日ラジオジャック”のようなキャンペーンなんですが、リスナーの反応がとてもよくて、プレゼントに対する応募もたくさんあって──荒川強啓さんの『デイ・キャッチ』で5000通も。 |
橋本 |
おみごと。 |
内田 |
その後、宣伝部の方から「社内外で好評だった」とお礼の連絡をいただいたんです。すごい喜ばれて、ラジオを見直していただけて。道が開けました。 |
小池 |
僕は同期の橋本とした仕事が印象に残っています。橋本が担当している番組内の企画に、お得意様が興味を示してくれたので、こいつに相談していろいろと骨を折ってもらった。 |
橋本 |
いろいろリスクもあったんですが、結果的に番組内で究極の生CMができた形になったんでよかった。 |
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小池 |
そのおかげで別枠で出稿もいただけました。 |
細川 |
同期と仕事ってうらやましい。 |
橋本 |
やっぱり同期だと、やってやろう!という思いがあるね。何かを頼まれたときって通常の番組よりも手間がかかるし、先方にも気を遣わなければならなかったりするわけですよ。でも頑張ってお互い良い仕事をしよう、という気になる。部署と部署の間の壁が、実は結構あったりするんですけど、同期同士だと生産的な話になる。 |