みなさん入社1年目、そろそろ仕事には慣れましたか? |
江藤 |
私はまだ慣れていないですね。細川はいろいろ一人でやることが多いと思うんだけど、どう? |
細川 |
うちの部署は人が少ないので、一つのプロジェクトやイベントで担当者は一人。外部の方には私が新人かどうかなんて関係ない。こちらが当然わかっているものとして仕事を進められるので、ヒヤヒヤすることもしょっちゅう。 |
江藤 |
私も焦ることだらけ。新人の私に何ができるの?って思うんだけど、現場に一人で出されてしまう。現場で覚えろってことなんだよね。そういえば、先日、新規参入球団が楽天に決まったときも、いきなり大御所だらけのオーナー会議を一人で取材することになって、うわ〜どうしようって、ほんとに心穏やかじゃなかった。 |
失敗もたくさんしました? |
橋本 |
失敗談、まってました! みんな山ほどあるよな。 |
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細川 |
言えるものと言えないものがあるけど……。江藤、あれは? すごいのあったよね。 |
江藤 |
あ〜、あれね……。初めて記者会見をリポートしに行ったときに、電話を使って中継をしたんですね。スタジオの荒川強啓さんから「それでは現場の江藤記者を呼んでみましょう」と振られた瞬間、思わず「もしもし」と言ってしまった(笑)。ラジオなのに……。 |
内田 |
リスナーは何のことだと思ったろうな(笑)。ラジオの中継って普通の携帯電話使ってできちゃうんだよね。もっとそれなりの機材が必要なのかと思ってたから、初めて知ったときには驚いたな。というか、拍子抜けした。 |
小池 |
それだけフットワークの軽いメディアってことで(笑)。僕の失敗談に関していうと、誤字脱字で失敗が多くて、CM原稿でやってしまったことがあります。チェック機構があるので、最終的には大事には至らなかったですけど、落ち込みましたね。 |
細川 |
失敗談ではないけど、落ち込むと言えば、勉強不足だなあと感じるとき。ある先輩に「アジアの国を20挙げろ」とか「共和党のマスコットは何だ?」と質問されることがよくあって、答えられないとあぁダメだぁって思う。 |
全員 |
(笑)。 |
細川 |
なぜ先輩がこういうことを聞いてくるかというと、「おまえは放送人なんだぞ」と。「たとえばもし、国会議員の狙撃現場に居合わせたら、おまえがそれを中継する。何も知らないと、バックグラウンドもわからずに放送に臨んでしまうことになる。いつどこにいても放送人として報道をしなければならない、そのためには常に勉強が必要なんだ」って。その通りだと思いますね。 |
学生時代と今を比べてみて、大きく変わったことはありますか? |
橋本 |
1年前までは一般リスナーだったけれど、今は発信する現場にいる。それは去年の自分から考えるとすごい変化だなあと思う。でも、現場にいると、そんなこと考えてる暇もないのが現実だけど。 |
江藤 |
昔だったら遠くで地震が起こったら「ああ、どこどこで地震が起こっているんだ」って、よそ事のようなところがあった。でも、今は報道する立場になって、ニュースを身近に感じるようになりました。……それと、大きな変化といえば、昔はスポーツ新聞なんて全く読まなかったのに、今は電車の中でスポーツ新聞読んでるし、鞄の中にはスポーツ名鑑が入っていることかな(笑)。 |
社内の雰囲気はどうですか? |
細川 |
厳しくしごかれたりするのかなあと思ってたけど、そんなのないし、セクハラなんて遭いもしない(笑)。社内はアットホームだよね。 |
江藤 |
そうだね。先輩方がみんなよく見ていてくれている。いきなり現場に出されて、表面的には心配してくれているようには見えないんですけど、最終的には心配してくれてるんだなあって(笑)。 |
小池 |
先輩が飯に連れて行ってくれることもよくあるよね。 |
江藤 |
あるある。社長もね。 |
社長とご飯に行くと、どんな話をするんです? |
細川 |
いろいろ。「これからどうしたい?」と聞かれることもあるし、「もし1チャンネル増やすなら、おまえだったらどんなチャンネルにしたい?」って聞かれたりもする。説明すれば頭ごなしにダメとは言われないし、もしその案が現実的でないとするなら、その理由をきちんと説明してくれる。ね、かっこいい社長だよね。 |
小池 |
だよな。社長と普通にご飯に行けるって、普通に考えたら普通じゃないですよね、きっと。本当に、縦も横も社員同士の距離が近い会社だなあって思います。 |