TBSラジオ&コミュニケーションズ 2007年度採用情報
Documentドキュメント衆院選特番
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3)特番5時間を乗り切って…”

技術陣の活躍、7ヵ所から中継 技術陣の活躍、7ヵ所から中継
人、物、系統…トラブル時の対応を常に考えて入念な作業を行ったおかげで、4〜5分ごとに7カ所の現場と繋ぐ党首リレー中継も無事成功。

沼田 沼田「7つも中継現場があればまずトラブルはあるものと考え、準備するのですが、やはりありました。落雷の影響で本番直前まで回線状況がよくなかったり、ある現場で急に人手が足りなくなって急遽他から人を手配したり。でも、伏線をはっておいたおかげで、無事乗り切ることができました。
総じて、中継先での技術スタッフの活躍もあり、音はとても安定していたと思います。リスナーにはあたりまえのことだと思われるでしょうが、インタビューが行なわれる壇上には何本ものマイクが並び複数の候補者が各メディアに応じている騒がしい場所ですから周りの雑音を拾ってしまいやすい。音がいいというのは実は技術的に腕が必要なんですよ。」
番組は無事終了
普段培った人間関係が生き、電話取材を受けてくれた候補者多数。論客も多彩で深いバトルを繰り広げ、滞りなくオンエアが終了。
スタジオにいる出演者とスタッフでまずは「お疲れ様」。まだオンエアの熱はなかなか冷めず、話は尽きない。そこに中継先のスタッフも戻ってくる。

中継先から戻った本多 本多「中継は、とても面白い経験でした。ディレクターとキャスターの視点の違いを身をもって知ることができました。臨場感や場の雰囲気を声で伝えることがこんなに難しいとは! 心残りは、私のレポートがローカル枠に当たってしまったこと。全国枠でリポートできると思い、親に連絡していたのに、残念! “体当たり取材”をぜひ聞いてもらいたかったです(笑)。」


撤収作業開始
ピザをつまんで軽く「打ち上げ」、出演者を送り出した後に待っているのは撤収作業。解散は4時過ぎだったが、沼田チーフはシステムの返却、関係各所への挨拶にも追われ、最終的にすべてが片付いたのは月曜日午後だった。

番宣、号外の準備・配布 番宣、号外の準備・配布
特番スタッフがスタジオを出た数時間後の12日早朝、TBSラジオが作成した号外が配布された。場所は北千住、池袋、東京、新橋の駅前および周辺で7時から配布を始め、用意した1万2000部をスタッフで手分けして通勤する人々に手渡す。号外の配布を取り仕切ったのは、編成局で番組宣伝を担当する松本達也だ。

編成局で番組宣伝を担当する松本達也 松本「号外を配ったのは、世間の一大関心事に対し僕達がラジオメディアとしてどう取り組んでいるか、を皆さんに伝えるため。そして、リスナーに最新の情報を手渡しするためです。ラジオ局で号外を出しているのは、TBSラジオだけだと思います。
号外の作成は特番終了後の午前2時からが勝負。オンエア中に現場の様子を取材したものを原稿におこし、レイアウトを決めて4時半に原稿完成。それをニュース部長がチェックし、5時半に入稿。一刻の猶予も無く、業者に高性能カラープリントをお願いし、バイク便で現地に搬送してもらって、できたてほやほやの号外を配布しました。手応えは上々。予想以上に早く配布し終わり、関心の高さが伺えました。」

プロジェクト終了
徹夜明けで通常業務に戻っていく面々。
友野「今回のような開票特番のスタイルは恐らくTBSラジオにしかできないと思います。テレビだと、工夫を凝らしたCG、ネット局のリソースをフル活用した『バンザーイ』中継、超有名なキャスター…という構図が定着しているけれど、ラジオにそれはできない。ではどうするか。僕らは特番の内容を“選挙結果について論じ、意見をたたかわせ、突き詰めていくこと”に特化した。それは、一番大事な事は選挙の結果が何を意味するのかを『考える』事だと思ったからです。そこを中心にしてリスナーに情報、考えるヒント、驚きや時には笑いも届けたかった、そしてかなりの精度でできたと自負しています。
もちろん、一本の特番だけで答が出るわけではないけれど、『よし、やろう!』の一声で5時間特番を組める。この機動力が発揮できるのはTBSラジオが日ごろからニュースについて『リスナーといっしょに考える』という姿勢を培ってきたから。この特番で答えが出なかった課題は、スタッフが各番組に持ち帰って試行錯誤を続ける。そしてそれがまた次の大型プロジェクトに繋がっていく…としたら、いいかんじですよね」

月曜の朝、レギュラー番組のオンエアが始まっている…。
編成局で番組宣伝を担当する松本達也
月曜の朝、レギュラー番組のオンエア

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