TBSラジオ&コミュニケーションズ 2007年度採用情報
Documentドキュメント衆院選特番
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2)本番スタート”

スタジオ俄然ヒートアップ 論客たちは持ち味を発揮して選挙結果について激論
オンエアが始まると、スタジオ内は一気にヒートアップ。論客たちは持ち味を発揮して選挙結果について激論。
各持ち場では、番組進行Dの指示を受けて、瞬時の応対が繰り返される。
一方で、速報班はテレビと連携して選挙報道以外のニュースもウォッチする。たとえ特番中であろうとも、その他のニュースも絶えず監視することは欠かせない。

番組進行D中村健吾

中村「スタッフ誰もが腕を発揮して思いっきりやりたい。だから、番組が始まると同時に、自分たちが取ってきた報道、レポート、電話取材などが僕のもとに一気に集まってくるんですね。でも、どんな特ダネであっても、放送するタイミングがある。『今だ!』と思う瞬間までマッタをかけて、その場でもっともいきる音を拾い上げて作っていかなければ、ただの寄せ集めの放送になってしまう。だから現場ではたとえ先輩であろうと『いらない』ときっぱりと言うことも。とにかく瞬時に判断を迫られることだらけなので、緊張感のある作業が続きます。
僕は出演者を見ながらスタジオサブのD卓に5時間座りつづけています。サブでは大声が飛び交っていますよ。『3分後、○○候補に電話がつながります!』『もうちょっと待てないか!』とか『○○候補のいい音がきた! CM明け、時間ある?』『ない!』なんて具合に。
生放送は始まったら転がるボールのようなもの。思わぬ方向に転がってオモシロイときにはそれを柔軟に楽しみつつ、横道にそれないよう目を光らせていなければなりません。今回の特番は特に大きな問題もなく、出演者には、ここまで言っていいのかというほど突っ込んだ話をしてもらえた。おもしろかったのではないかと思います。これは、どんなボールがきてもスタッフみんなが瞬時に対応できているからこそ。普段の生放送で鍛えられる証拠だと思います。」

各党選挙本部、注目区から中継。武田記者は自民党
各党選挙本部には新人を含め8人のDプラス技術スタッフが配置され中継を担当する。
国会担当記者武田は自民党本部開票センターで幹部の取材を行なう。社民党担当の新人本多も技術スタッフのサポートのもと、全力投球だった。

社民党担当の新人本多 本多「まさに笑いと涙の渦中にある政党本部に行けるなんて! 配属2ヵ月で現場に来ているのは私くらいだったでしょう。任せてもらえるのは嬉しい反面、緊張感も半端ではなく、マイクを握る手は汗でびっしょり、原稿はぐしゃぐしゃに。放送中はほどんど“待ち”の状態で、その間は他のテレビ、新聞、ラジオの方と話をしたり、ネタ集めをしたり。本番では3分半ほどリポート。党首リレーの手配もしました。テレビに比べてラジオの取材だと党首も顔がほんのり緩むのが印象的。笑い声も出たりして、それはいいなと。」

国会担当記者武田は自民党を担当 武田「国会担当5年、つくづく選挙というのはドラマチックで面白いですね。私は、記者は公正中立で権力には批判的に、TBSの記者章を預っている者には取材したことを正確に分析して皆さんに伝える義務がある、と思っています。今回自分が『解散総選挙は小泉総理の文化大革命だ』と伝えるとスタジオの反応もよく、後に他のジャーナリストが引用してくれたと聞きました。オリジナルなリポートが認められるのは記者としてうれしいものです。ただ、選挙期間中、私も含めて多くのジャーナリストがこれほど自民党が圧勝するとは予測しないで報道を続けていた、分析をあやまっていたという部分は非常に反省させられました。
この総選挙は良くも悪くも政治史に名を残すことになるのではと思いますが、現場の自民党本部で見た小泉総理は圧勝にも関わらず、ほとんど笑顔を見せませんでした。内外共に前途多難なのに、圧倒的な信任を得たことで、勘の良い総理は重圧を感じ取っていたのかも知れませんね。」

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