過去の議事録

2014年4月28日(月)開催 第121回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「大沢悠里のゆうゆうワイド」 4月15日放送分について

出席者(敬称略)

委員長大石 裕 
委員谷川真里 伊藤英敏 横山真司 ペリー荻野 水科孝之 長谷川梨紗

局側出席者

 入江 社長

 田中 常務取締役

 伊藤 番組審議会事務局長

 柳澤 編成業務局長

 坂元 制作部長

 内田 番組プロデューサー

委員の主な発言

◇伝えるためにすごく工夫をされているなと思いました。いいなと思ったのは、まず東京ローカルのニュースは、ラジオで意外とありそうでないですよね。ローカルニュースが入るのと、大坪さんが入ってニュースをじっくり検証するというコーナーがあり、後半の方でニュースに鹿児島からのレポートが入ったり、記者さんのレポートが入っている。ニュースを立体的に構成するという工夫もされていて、何げなくニュース、天気予報を耳で聞いてしまうのですが、この中にいろいろな特性のあるニュースが入っていて、これは実はすごく手間がかかっているし、工夫もされているなと思い、この番組の底力はそこにあるのではないかという気がしました。

◇番組の最大の武器かも知れませんが、マンネリ。いろいろな流れが昔と全く変わっていないという印象です。それから、ジングル。交通情報のジングルも朝から晩まで変わっていない。あの音楽がポッと流れると、<ああ、交通情報だ。今日は誰が出るのかな>という聞き方をするものですから、非常に面白い切りかえになっていて飽きないですね。安心して聞けるという印象です。

◇「朝の事件簿」は本当にすばらしいなと思いました。きちんと取材されて、あるいはいろいろなところから情報を得たものをわかりやすくお話されていた。この後2回ほどニュースがあったと思いますが、その時間帯のニュースはよほど新しいニュースでなければ多くのリスナーは既に知っているニュースが大部分だと思います。だとすると、大坪さんのような背景情報を踏まえた解説に少し長目にお時間をとって頂いた方が、単に「ウクライナがこうなった」とか言うだけでなく、ラジオの番組の質を高めるためにいいのかなと思いました。

◇ちょうどその日が満月だったのですが、冒頭で月の話がありました。その日の知らない情報が得られて、では月を見てみようかと思えてすごく良かったのですが、4時間半の中で最初だけにその話題が出てきたので、最後にもう一度その話題を振ってみてもよかったのかなと思いました。

◇12時から1時までの番組の構成について、お昼ご飯を食べながら聞く人達を想像すると、余り面白くないような感じもします。「なぞかけ大賞」のコーナーに比較的時間をかけているようでしたが、もう少しテンポのある構成でもいいような感じを持ちました。

◇品田さんと豊田さんが出ていらっしゃるところで、話はすごく面白いなというふうに聞いていたのですが、豊田さんの声と佐田さんの声が聞き取りにくくて、少し声が被ってしまうとわからないなというところがありました。たくさんの方がスタジオに入る時、もう少し上手にわかりやすく進行するとよかったのかなと思います。

◇昼頃から、自分の話や自分の過去、「昔は、隅田川はこんなふうにきれいでさ」みたいに、大沢悠里のパーソナリティが出る瞬間と、進行役の大沢さんの切りかえがすばらしくて、やはりこれは長く続いている中で大沢さんが構築されたご自分のカラーだなというのがよくわかりました。通常、これだけコーナーがあると、だんだんグズグズになってきやすいところを、しっかり締めていらっしゃるところはさすがだなと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)